毎月のように中央競馬と地方競馬の馬が交流することのできるレースが設けられており、中央所属の馬も地方所属の馬も多数出走しています。このような取り組みのおかげで昔に比べると両者の垣根が低くなってきています。

6月に行われた指定交流重賞は、北海道スプリントカップと関東オークス、そして帝王賞です。今回は競馬セブンが北海道スプリントカップと関東オークスについて紹介してきます。

6月6日に北海道の門別競馬場で行われた北海道スプリントカップはJpn3に分類されるレースです。稍重のダート1200mが舞台となり、1番人気は中央所属のヤマニンアンプリメでした。この馬は牡馬も出走できるかきつばた記念で2着に入り、さらに黒船賞でも2着になるという活躍ぶりを見せています。今回は岩田騎手に乗り替わったこともあり、いつもとは違った競馬が期待されていました。

2番人気は中央の重賞レースの常連とも言えるシュウジで、この馬は初めてのダート戦で優勝して以降2戦連続でダートを使っています。残念ながら勝利は初戦の千葉Sのみですが、前走の京葉Sも勝ち馬から0.1秒差離された2着でしたから、とても惜しい競馬でした。3番人気はタテヤマ、4番人気はノボバカラ、5番人気は地方競馬所属のショコラブランでした。

レースがスタートするとまずシュウジが圧倒的なスピードを武器に先頭を奪います。それに続いてショコラブラン、ヤマニンアンプリメなどが続きます。3コーナーをまわる頃には逃げていたシュウジの手応えは他の馬に比べると良くありません。4コーナーをまわって最後の直線に向くと、ショコラブラン、ヤマニンアンプリメが先頭に立ちます。残り200mあたりでヤマニンアンプリメ抜け出し、ゴールをすることには後続に3馬身差をつける圧勝。2着はメイショウアイアン、3着がノボバカラでした。

そして関東オークスは重馬場の中行われ、1番人気はマドラスチェック、2番人気がトーセンガーネット、3番人気がローザノワール、4番人気がJRAのラインカリーナでした。ラインカリーナがハナを奪い、後続に大きな差をつけます。そして2番手には大井競馬所属のアークヴィグラス、そして川崎所属のリトミックグルーヴでした。

レースの途中で逃げるラインカリーナのリードが縮まり、マドラスチェックが追いすがります。最後の直線を向くとこの2頭のマッチレース状態となり、ラインカリーナが2馬身をつけて勝利しました。2着のマドラスチェックと3着のトーセンガーネットの着差は大差ですから、大きな実力差があったと思われます。

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