毎年12月に開催される、香港国際競走は年々注目度が増しており、今やジャパンCをも圧倒的にしのぐ存在感です。香港国際競走は12月8日にシャティン競馬場で開催されましたが、現在香港は危険な状態にあるので、そもそもレースが行われるのか、また日本から遠征する馬はいるのかなど、様々なニュースが飛び交いました。結局問題なくレースが行われました。

まず香港ヴァーズですが、日本からはグローリーヴェイズ、ラッキーライラック、ディアドラが出走。1番人気は地元香港のエグザルタント、2番人気がラッキーライラック、そしてグローリーヴェイズ、ディアドラと続きました。レースはモレイラ騎手が騎乗するグローリーヴェイズが非常に強い競馬を見せ、2着のラッキーライラックに対して3馬身以上の差をつけています。1番人気のエグザルタントは3着に敗れ、ディアドラは4着でした。

続いて行われた香港スプリントはやはり地元のAetheroが1番人気です。香港の馬は短距離に強いですからね。日本から出走したのはダノンスマッシュです。この馬はまだGI勝ちはありませんが、間違いなくGI級の実力を持っていると競馬セブンは考えています。しかしながらレースでは8着に敗れてしまい、香港のビートザクロックが優勝を果たしています。このレースもまたまたモレイラ騎手が勝利。

そして香港マイルは、日本から4頭が出走し、マイルGI春秋連覇のインディチャンプ、NHKマイルCと朝日杯FSを勝っているアドマイヤマーズがそれぞれ2番人気と5番人気でした。ノームコアは4番人気、ペルシアンナイトは7番人気でした。レース結果はなんとスミヨン騎手が騎乗したアドマイヤマーズが力を見せつける完勝で、2着のWaikukuに半馬身差をつけています。世界的な名馬のビューティージェネレーションは3着に敗れています。

そしてメインレースの香港カップ。1番人気は今年春にQE2世Cを勝っているウインブライト。前走の天皇賞秋とその前のオールカマーでは負けているのでまさか1番人気…という感じでした。しかし驚くなかれ!ウインブライトは圧倒的な力を見せ、2着のマジックワンドに頭差をつけ快勝しています。この馬は中山競馬場に強いイメージがあるのですが、それ以上に香港のシャティン競馬場が合うのでしょうか。

それにしても今年は日本馬が大活躍し、4レースに出走し3勝と信じられないような結果でした。挑戦した馬、関係者など、無事に帰国することができてよかったです。

関連記事:「七騎の会・競馬セブンから見る競馬予想情報