GIに昇格してまだそれほど期間は経過していませんが、すでに圧倒的な存在感を放っているレース。それは阪神競馬場で開催される大阪杯です。G2時代からスーパーG2と呼ばれ、超GI級の馬もたくさん出走してきました。

今年も4月5日に大阪杯が行われましたが、新型コロナウイルスの影響で観客は競馬場に入ることができず、無観客開催でした。せっかくの大きなレースなので非常に残念ではありますが、まずは感染拡大を防ぐことが第一なので致し方ありません。

今年の出走頭数は12頭。アーモンドアイはドバイに向かったので残念ながら出走できませんでしたし、他にも同じような理由で出走がかなわなかった馬が複数います。しかもドバイミーティングは開催されなかったのでとても残念です。

今年の大阪杯は1番人気がダノンキングリーです。ダノンキングリーは父がディープインパクト、母父がStormCatという血統。デビューから3連勝で重賞制覇し、皐月賞は3着ダービーは2着、毎日王冠は優勝しています。今年に入って中山記念でラッキーライラックに完勝していることもあって、大阪杯では単勝オッズが3.8倍の1番人気でした。

2番人気は牝馬ながら牡馬相手にも強さを見せ付けているラッキーライラック。3番人気は有馬記念馬のブラストワンピース、4番人気はクロノジェネシスです。

スタートが切られると、まずダノンキングリーがハナを切ります。これは大勢の人が想定していた展開とは全く異なるでしょう。そして僅差の2番手にはジナンボーが続き、この2頭が後続を引き離します。

3コーナーに入る頃には後続との差も多少縮まり、4コーナーをカーブして最後の直線に入っても、まだこの2頭が先頭と2番手にいます。このままダノンキングリーが逃げ粘るかと思いましたが、一気にラッキーライラックが差し切ります。その外からはクロノジェネシスも猛追しますが、その結果はラッキーライラックが優勝し、2着がクロノジェネシス、3着がダノンキングリーでした。

ダノンキングリーはもう少し後からレースを進めることができれば勝利していた可能性もありますが、あくまでも結果論ですからね。それに横山典弘騎手は馬の行く気に任せる騎手なので、こういった展開も予想すべきでしょう。

それにしてもラッキーライラックは非常に強く、デムーロ騎手は嬉しい久しぶりのGI勝利となりました。今後も強豪馬相手に大活躍してくれることを競馬セブンも期待しています。

 

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