5月には中央競馬だけでなく、地方や海外でも大きなレースが開催されます。今回は5月にJRAで行われた牝馬限定GIの結果についてみていきます。

5月18日、東京競馬場ヴィクトリアマイル

まず5月18日に東京競馬場で開催されたヴィクトリアマイル。

前走1351ターフスプリントを制し、過去に阪神JFを勝ち、桜花賞とNHKマイルCで2着のあるアスコリピチェーノが1番人気。

2番人気は安定した走りに定評のあるボンドガール、3番人気は桜花賞ステレンボッシュでした。

競馬セブンが見守る中、スタートが切られると大外枠からアリスヴェリテがハナを切り、2番手以下を大きく引き離します。4コーナーをカーブし最後の直線に入った時点では3馬身以上のリードが。ゴール前ギリギリまで粘りますが、最後に内外から来た馬に交わされ5着。

ゴール前は非常に白熱し、川田騎手騎乗のクイーンズウォークが勝つかと思われたところ、さらに外からアスコリピチェーノがやってきて差し切り、クビ差勝利。アスコリピチェーノは出遅れがあったにもかかわらずかなり強い競馬を見せてくれました。

2着のクイーンズウォークはデビュー3戦目でクイーンCを勝ち、その後ローズSを、そして前走は強い牡馬もいる金鯱賞を勝ち切っているので今後も期待できますね。

3着のシランケドは珍名馬として有名ですが、昨夏から条件戦&重賞(中山牝馬S)を3連勝しています。

ヴィクトリアマイルで連勝は途切れましたが、これからも強さを見せてくれるはず。

5月25日、東京で開催されたオークス

そして3歳牝馬だけが出走できるオークスが5月25日に東京で開催されました。

日曜日は稍重馬場ではじまりましたが、レース前ギリギリ良馬場になり、改めて東京競馬場の水はけのよさを実感。

全馬大きな遅れもなくスタートし、レーゼドラマやサタデーサンライズが行こうとしますが、最終的には桜花賞でも逃げたエリカエクスプレスがハナを切ります。

道中は比較的縦長になった際もありますが、3コーナーをカーブする頃には馬群が凝縮していました。

最終コーナーをまわって最後の直線に入る頃にはエリカエクスプレスにケリフレッドアスクが並びかけます。

そんな中、好位~中団を進んでいた人気のアルマヴェローチェが抜け出しを図り、ほぼ同時に外からカムニャックもすごい脚で追い込みを見せます。アルマヴェローチェとカムニャックの一騎打ちムードでしたが、アタマ差カムニャックが出ていて優勝。

鞍上のシュタルケ騎手はこれが嬉しい中央競馬GI初制覇となり、オークス最年長勝利記録も更新しました。

オークスを走った馬とヴィクトリアマイルを走った馬は、今後同じ舞台で走ることも出てきます。世代を超えた女同士の戦い、とても楽しみですね。

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