クリスタルシルバーがマイルグランプリで驚きのパフォーマンス

10月31日に大井競馬場で開催されたマイルグランプリ。1番人気は南関東に移籍したリッカルド、そして2番人気が南関東の雄でありジャパンダートダービーを制しているヒガシウィルウィンでした。多くの競馬ファンはこの2頭のうちのどちらかが勝利すると思っていたはずですが、結果は意外なことにクリスタルシルバーの勝利で終わりました。

クリスタルシルバーは今年のジャパンダートダービーでは怪物ルヴァンスレーヴに敗れたものの4着に入り、前走は黒潮盃競走で2着に入っています。これまですべてのレースが大井競馬場でのレースという非常に珍しい馬です。

マイルグランプリの2着はヒガシウィルウィンですから価値ある優勝ですし、成長次第では地方馬の大将格になれるでしょうし、打倒JRA勢も夢ではありません。

この馬は父がサムライハート、母父がアジュディケーティングという地味目の血統ですが、見事にマイルグランプリを勝利してくれました。圧巻のパフォーマンスで、これまでなかなか勝ちきれなかった馬とは思えないような勝利でしたね。現時点で次走どのレースに出走するのかは決まっていないようですが、ヒガシウィルウィンやリッカルド相手に勝利できる力を持っているということはわかったので話題になるでしょう。

七騎の会が応援してきたグレーターロンドンが引退

グレーターロンドンはデビュー戦を快勝し2戦目では2着に敗れたものの、その後は5連勝を果たし、重賞未挑戦で臨んだ安田記念では6番人気ながら4着に入りました。安田記念を勝ったサトノアラジンとは0.1秒差ですから褒められる成績でしょう。誰もがいずれGI馬になると思っていたはずですが、体調の問題もありスムーズにレースを使うことができませんでした。

結果的にGIへの出走は2017年の安田記念と天皇賞秋のみで、2018年は東京新聞杯で9着、ダービー卿チャレンジトロフィーで5着、京王杯スプリングCで4着、そして引退レースとなった中京記念で優勝しています。これだけの力を持つ馬が勝利した重賞は中京記念のみというのは寂しいですが、今後は種牡馬として活躍してくれるでしょう。

競走馬登録の抹消自体は11月1日ですが、10月末には引退すると発表されています。もう少し順調にレースを使うことができていたならばGIを勝っていた可能性もありますし、それだけのパフォーマンスが期待できる馬でした。

グレーターロンドンは父がディープインパクト、母がロンドンブリッジという超良血ですが、ディープインパクト産駒の種牡馬が溢れているのでチャンス自体はそれほど多くはないかもしれません。しかし少ないチャンスをものにして大種牡馬への階段をのぼって欲しいと思います。

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