GI勝ち馬牝馬アドマイヤリード・モズカッチャンが引退

春は種付けのシーズンということもあり3月中に引退する牝馬も多いです。現役中にGIを制したアドマイヤリードとモズカッチャンも引退をすることが発表されました。すでに両馬は正式に引退をしており、それぞれ繁殖牝馬として活躍すべく牧場で暮らしています。

まずアドマイヤリードは現役中にヴィクトリアマイルを6番人気ながら勝利した実績を持ち、ちなみにその時の1番人気馬はミッキークイーンでした。このヴィクトリアマイルはアドマイヤリードが6番人気、2着のデンコウアンジュは11番人気、3着のジュールポレールが7番人気と大いに荒れ、3連単の払い戻しは918,700円と非常に高額でした。

アドマイヤリードはこのレース以外に重賞勝利はありませんが阪神牝馬Sでミッキークイーンの2着、府中牝馬Sでは3着に入っていて、最後の勝利となったのが2018年暮れのディセンバーSでした。このレースはオープン特別ではありますが1番人気のプロディガルサンを見事差し切り勝利を果たしています。

父はステイゴールド、母父はNumerousという血統であり、2013年のセレクトセールで4,830万円で落札された馬です。母系は明らかな欧州血統のため日本競馬に新陳代謝を与えてくれる可能性もあるでしょう。ステイゴールドはサンデーサイレンス系ですが、意外と多くの種牡馬とマッチしそうな点は魅力です。

そしてモズカッチャンは2017年のエリザベス女王杯を5番人気で勝利しています。結果的にGI勝利はこのレースだけでしたが、3歳時にはフローラSを12番人気という人気薄で勝利し、オークスでも2着に入っています。また秋華賞は3着で、前記したエリザベス女王杯は3歳時での勝利となります。

4歳以降は勝ち鞍こそ挙げることはできませんでしたが、牡馬も走る札幌記念で3着に入り、得意のエリザベス女王杯で3着という実績も挙げています。生涯一度海外遠征を果たし、そのうちはドバイです。ドバイシーマクラシックでは4番人気で6着に敗れはしましたが、チャレンジする大切さを競馬ファンに示してくれました。

モズカッチャンは父がヨーロッパ血統のハービンジャー、母父がキングカメハメハという血統で、サンデーサイレンスの血が入っていない点はとても魅力的なことです。

競馬セブンとしては、ぜひアドマイヤリード・モズカッチャンどちらにも母を超えるような産駒を輩出して欲しいと思います。デビューした産駒の血統表にアドマイヤリードやモズカッチャンの名前があると嬉しい気持ちになりますね。

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