秋になると本格的に2歳馬のための重賞が行われるようになります。11月にJRAで開催された2歳重賞は様々ありますが、今回は京王杯2歳S・ファンタジーS・京都2歳Sを紹介します。
11月2日に東京競馬場で京王杯2歳Sが開催されました。1番人気はルメール騎手が騎乗するタイセイビジョンで、この馬はタートルボウルの産駒です。函館2歳Sこそ出遅れて負けましたが、やはりルメール騎手が連続騎乗するというのは強い証拠でしょう。
2番人気は小倉2歳Sを含む3連勝中のマイネルグリットでした。レースが始まると、まずは函館2歳S王者のビアンフェが逃げ、それに続いてアポロニケ、グランチェイサーなども前目につけます。道中はそれほど入れ替わることなくレースが進みますが、最後の直線に向いてからは各馬一斉に追い始めます。ビアンフェが粘るものの、最後には1番人気のタイセイビジョンが外から交わして、雪辱を注ぎました。
そしてファンタジーSは、単勝オッズを見てもわかるように誰が勝ってもおかしくはないような状況でした。1番人気のマジックキャッスルが4.4倍、2番人気のクリアサウンドが5.4倍…。ゲートが開くと内田騎手騎乗のエレナアヴァンティがハナを切ります。しかし他の馬もそれについて行く形で、レシステンシア、モズアーントモー、レジェーロ等も前目に。
逃げるエレナアヴァンティは直線でずるずる下がっていってしまい、それに代わり6番人気のレシステンシアが脚を伸ばします。後ろからマジックキャッスルが追い詰めますが、結局レシステンシアが見事優勝。3着には2番人気のクリアサウンドが入っています。
11月23日に京都競馬場で開催された京都2歳Sは、あまり荒れることがなく順当に決まることの多いレースです。今年の顔ぶれを見てもあまり荒れそうな要素はなく、武豊騎手が騎乗するマイラプソディが単勝1.5倍でした。2番人気はミヤマザクラ2.8倍、3番人気はロールオブサンダーで10.6倍。4番人気になると18.1倍なので、実質2強or3強状態でした。
ゲートが開いてスタートすると、ます今回+20キロのロールオブサンダーがハナを切りました。それに続いてヒシタイザン、ミヤマザクラなども前にいきます。出走頭数は全部で9頭なので道中大きな入れ替わりはありませんが、3コーナーが近づくと騎手の手が動き始めます。
4コーナーをカーブして最後の直線に入っても逃げ粘るロールオブサンダー。しかし外から一気に人気の2頭が襲いかかり、結果的にマイラプソディが着差以上の圧勝。2着にはミヤマザクラが入っています。
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